15日は父の火葬の日だった。
セレモニーホールから火葬場までは親戚の人たちの車2台と私の主人の車、そして私の車、計4台で行くことになった。
私は火葬場の場所を確実に知らないので、ただ前の車の後をついていけばいいと安易に考えていた。
それが大きな間違いだったのだ。
セレモニーホールは環状線に面しており車の交通量が多い。
最初に霊柩車、次に親戚の人の車2台が出発した。
次に主人の車がついていくはずだったのが、その前に車が入ってしまったのだ。それも10台くらい。
主人の車にはお花や供物を積んでいるし、助手席に乗っている私の弟が火葬許可証を持っている。
いちばん大事な車なのに火葬場の場所を知らないのだ。
もう霊柩車も親戚の車も見失ってしまっていた。
とりあえず荒川の県立図書館の横に車を止め、弟の携帯を鳴らす。
通話中・・・。相手も私の携帯にかけていてタイミング悪くお互いに通話中だったのは後でわかったこと。
私はまず火葬場に電話をかけた。
「今、県立図書館付近にいるんですが、道順を教えてください」
「そこからまっすぐ山手に走り野内環状線を曲がってください」
「あの野内環状線がわからないんですけど・・・」
「あー、それがわからないんじゃダメですね」と言われる始末。
こうしているより少しでも移動しようと思い、たしか工業団地近くという私の記憶を頼りにひたすら工業団地めざして走った。
行き過ぎた。
団地の中に入ってしまった。
その時は半ベソ状態。もう泣きそうだった。
今来た道を戻って大きい通りに出て、弟がガソリンスタンドの人に道を聞いてくれてやっと火葬場へたどり着いた。
約15分遅れ。次の順番待ちの人たちがたくさん並んでいた。
もうパニックもいいところ。
悲しみに暮れる心情も何もあったもんじゃなかった。
今年は暖冬で春のような日が続いていたのにその日に限って猛吹雪。
これも父のイタズラか?